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プログラムの趣旨

老若男女誰もが知っている遊びである「鬼ごっこ」と、自然体験をしながら身体を動かし、家族をはじめとした幅広い世代とのコミュニケーションを目的としたプログラムが「ネイチャー鬼ごっこ」です。

ネイチャー鬼ごっこをする目的

自然の中で楽しく鬼ごっこをしよう!

① 自然体験がもたらす効果

自然の中には、人間の五感に大きく働きかけるような刺激や感動が溢れています。 これらの刺激や感動が幼少期の子供から高齢者に至るまで、心身に大きな影響をもたらすことは多くの研究からも明らかになっています。
 
子供の自然離れが問題視される中、学習指導要領にも「自然の特徴やよさ、それらの関わり等に気付く」、「自然と自分とのかかわりで捉え」、「自然に自ら働きかけ」などの文言が随所に記載されており、自然と子供との関わりは今後より重要になっていくでしょう。
 
海外でも自然体験の重要性は古くから指摘されています。
数々の著名な物理学者や数学者が幼少期に自然と触れ合っていた話はよく聞きますが、哲学者であるルソーも「自然は絶えず子供を鍛える」という言葉を残しているのです。自然を身近に感じることで得られる、知性の発達や感性の豊かさはどの分野でも大切なものであると言えます。

② 子供の運動能力の低下

2019年の全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)において、小学生男子が過去最低の結果になったとスポーツ庁が発表しました。これは、スマホゲームなど家での遊びが主体となり、外で遊ぶ機会が減ったことが要因であると考えられています。今より多くの時間を外での遊びにあてるのはもちろん解決策の一つとなると思いますが、効果をより大きく求めるためには運動が得意な子供だけではなく、運動があまり得意ではない子供たちも同じフィールドで楽しめる遊びやスポーツを行うことが大切です。

③ 世代間コミュニケーションの必要性

医療介護の分野では地域医療構想が進められ、今後、在宅医療や介護が中心となっていきます。そこで必要になってくるのは地域全体で相互に支えあっていく仕組み作りです。子供、親、祖父祖母までを繋ぐ、世代間コミュニケーションが生まれることで高齢者には自己感覚、感情表現、意欲の向上が認められ、気分の安定に効果があることがわかっています。一方、子供は語彙力や読解力が向上し、高齢者や認知症に対する認識を得ることで、優しい子供に育つという先行研究が出ているのです。  
当法人が提唱するネイチャー鬼ごっこは、自然体験で得られるものだけではなく、子供の成長を包括的に促すために誰もが知る遊びである「鬼ごっこ」をツールとして、世代間交流や身体機能の向上も兼ねたプログラムとして制作しています。